大地の翼T

□吹き荒れる疾風
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夜、11時前。急いで並中に向かえば

山本と笹兄、ツナとリボーンとバジルは揃ってた


つまり・・・・獄寺以外全員集合





リボーンがゆーにはシャマルに止められてるかもとのこと

勝機のない戦いに弟子を送り出すはずがないとか


・・・・てか、獄寺のカテキョーってシャマルだったんだ




















「今日は室内なのか」






そして獄寺がいないまま、私らはチェルベッロに校舎内へと案内された

今はヴァリアーと向かい合わせに立ってる

獄寺待ちをしてるってのが現状だ






「逃げてどうすんだか?どうせ殺されんのにな、真宵ちゃーん」

『・・・・・・・・。』

「あっれシカト?王子つまんなーい」

『・・・・・・・・。』






はぁ・・・・やっぱあいつ、うざい

ニヤニヤニヤニヤしやがって

誰が口利くかってんだよ






「マヨ・・・・なんか話掛けられてるけどι」

『スルーしとけ。あんな人非人』

「というかなんか馴れ馴れしくね?」

「極限フレンドリー気分だぞ」

「マヨ嬢、まさか奴と面識が!?」






うー・・・・話しといたほーがいーかな、さっきの出来事

でもどこから話せばいーんだよ

黒曜に行く途中とか絶対言えないし


まーいっか大儀ぃー・・・・






『・・・・今日絡まれた』

「「「「!!」」」」

「てことは訊かれたか?昨日のこと」






リボーンが問う

昨日・・・・レヴィ・ア・タンのこと、だよな






『訊かれたし知られちゃった』

「・・・・そうか」






てゆーか訊かれる前に悟られてたけどね






「え・・・・何を知られたの・・・・?」






ツナが不思議そーに問う

リボーンを見ればコクリと頷いた


それって話せってことなのかな

でも、獄寺にも聞いてほしーことだから






『後でゆっくり話すよ』

「わ、わかった」




















「あの時計の針が11時をさした時点で獄寺隼人を失格としベルフェゴールの不戦勝とします」






チェルベッロがそー言ったのを聞いて

みんなして時計に目をやった


カチカチカチと時を刻まれる時間

11時5秒前・・・・4、3、2、1






『(獄寺・・・・っ!!)』






その時だった・・・・──ドガァン!!!

校舎に取り付けてあった時計が、爆発した

そして、










「お待たせしました10代目!獄寺隼人、いけます」






獄寺が、やって来た










体いっぱいにダイナマイトを装備して

ガン、と力強い・・・・自信のある目をして






「約束の時間に間に合いましたので勝負への参加を認めます」






勝負への・・・・参加、よかった

チェルベッロ、1秒でも遅れたら容赦なく不戦勝にしそーだし






でも、本当にこれでよかったの・・・・?






「焦らせやがって。元気そうじゃねぇか。寝坊か?」

「んなわけねぇだろ!遅れてすみません10代目!色々準備に手間取りまして」

「そうだったんだ・・・・」






ツナも、獄寺が来たわりには芳しくない様子

やっぱり不安なんだ、ツナも






そしてチェルベッロがみんなにフィールド説明をしよーとしたけど

その前に審判の1人が怪我のため交代との報告

その人も2人とよく似た人・・・・とゆーか瓜二つだった

・・・・三つ子?















「今宵のフィールドは校舎3階全てです」

「この棟と繋がる東棟も含まれ廊下だけでなくこの階にある全ての教室を含みます」






ずいぶんと広範囲だな

でも遮蔽物の多いフィールド

獄寺にはもってこいか






「ただし」






チェルベッロがそー言ったその時

ガタガタガタガタ・・・・バリーンッ!!!






『「!!」』






な・・・・に!?

突然教室から机が飛び出してきた!!

しかも・・・・なんて威力

難なくそれは外へと投げ出された






「フィールドのあらゆる場所にこのようなハリケーンタービンが仕掛けてあります」






チェルベッロが荷台でそのハリケーンタービンとやらを運んできた

それには吹き出し口が4つあって

四方向にランダムに超強力な突風を発生させる嵐の装置らしー






「あの風をまともに食らったら外へ吹っ飛ばされるぞ・・・・!」

「ムチャクチャだぜ」

「そして・・・・」






とさらに続ける






「今回は勝負に時間制限を設けます」

「試合開始から15分後にどちらかが嵐のリングを完成し所持しなければハリケーンタービンに仕掛けられた時限爆弾が順次爆発し、この階を全壊にします」






全、壊・・・・?なにそれ

そんなこと、したら・・・・!!










「勝負がつかなければ2人共・・・・」

「死ぬでしょう」

「2人共守護者には相応しくないということです」

『っ・・・・!?』

「そんな・・・・!」










死ぬ?なんだそれ

なんで?なんで?ねぇなんで!!

どーしてそんな危険な勝負!






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