大地の翼T
□笹川了平
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「次はツナだぞ」
『・・・・Σえ』
そして、隙を突かれてツナまで死ぬ気弾を撃たれまして・・・・
「死ぬ気でボクシング部入部を断る!」
『つー・・・・っ、痛ぁー!!』
本日2度目のシンクロ来たーっ!!
何してくれんだよクソガキ!
頭を押さえてしゃがみ込む私
本当に最近は痛みに慣れたのか・・・・気絶しなくなってきた
でも、気絶するほーがこんなに痛みを感じなくて済むんだよね
・・・・複雑な気分だι
──ドクン
あ・・・・れ?、なんだコレ
前ほど頭は痛くはないけど、喉が・・・・ヒリヒリと痛む?
熱くて・・・・まるで焼けるよーに
今までと、何か違う
「おいマヨ、大丈夫か?」
『・・・・だい、』
するとその時、獄寺が私の顔を覗き込んで問うた
大丈夫。ってそー言いたかったんだけど・・・・声が出ない
何か、怖い
「聞いてんのかよマヨ!」
声が出ない代わりに、コクリと頷いてて立ちあがろーとした
でもグラッと足元がふらついて・・・・
ヤバい、受け身が取れない。倒れ・・・・!!
──ぽふっ
「っのバカ!!」
『!!』
・・・・る。そー思った瞬間
獄寺が抱き止めてくれた・・・・
「全っ然大丈夫じゃねぇだろっ!!」
『ご・・・・め』
「やせ我慢すんなアホ!心配かけやがって!!」
『・・・・ん』
「て、か・・・・///」
なんだか、あったかい
獄寺の胸・・・・腕・・・・
さっき一瞬感じた恐怖感は消えて
・・・・落ち着く
「(いつまで抱き止めてりゃいいんだよっ////)」
そんな私らをよそに、ツナと笹兄の交戦は繰り広げ続けていたらしく
最終的にツナが笹兄を殴り飛ばした
殴り飛ばして正気に戻ったツナは・・・・
「《もう京子ちゃんと口を聞けないかも・・・・》」
なんてまだ被害妄想を繰り広げてた
しかしそんな心配も意味はなく
「ますます気に入ったぞ沢田!お前のボクシングセンスはプラチナムだ!」
と笹兄にむしろ好かれ
そして・・・・
「俺も気に入ったぞ、笹川了平」
パオパオ老師から普段の恰好に戻ったリボーンが「お前ファミリーに入らねえか?」って
逆スカウトしてたとか
「マヨ」
『何?リボーン』
事はすべて終わって、帰路につく私ら
京子、笹兄、山本はすでに別れてて
今はツナと獄寺が前方に、私とリボーンがその後ろを歩いてた
「今日の2回目のシンクロ・・・・やけにしんどそうだったが、大丈夫か?」
『あんたがそれを言う?まー、2度目のあれはなんか・・・・変だったかな』
「変?」
『喉がさ・・・・今でもヒリヒリ痛むんだ』
喉元にそっと手を触れる今はあの時程の熱さはないけど
違和感が残ってる・・・・
「・・・・そうか」
『・・・・?』
リボーンは、どこか焦ったよーな表情をしてたよーな
・・・・気がしたのだった
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