その他

□only mine
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キキーッ

八尋の家の車が止まった。ちょっとしたら運転手さんがドアを開けてくれた。
彼はもう外に出ていて、車内にいるのはもう私だけだった。

「どうぞ。」

と運転手さんが手を差し伸べてくれたので

「ありがとうございます。」

って言って厚意に甘えた。
そのとき八尋が眉にしわを寄せたけど運転手さんにスケブ会話は失礼だと思って
普通にしゃべっただけなんだから。うん、心配ないわ。

「わぁ」

車から降りて前方を見ると、
大きな観覧車やらジェットコースターやらがあった。

『遊園地?』

八尋にそう聞くと

「あぁ、そうだよ。嫌だったかい?」

と答えた。私はそんなに嫌いでもないので首を振った。
すると八尋は、照れたような嬉しそうな顔をして

「そう。」

と短い返事をした。

「じゃあ行こうか。」

『うん』

何処に行こうかな、何をしようかな
そんなことで頭がいっぱいになってしまった。
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