その他

□ココロ磁石
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「あ…」

「また君か…!」

久し振りに出動できて嬉しい、と思いきや、
やっぱり世の中そう上手くいかないみたいで。

「何でこうも君達は…」

頭を抱えているロドニーを見て
血が上昇する。何故だかイライラする。

「落ち込んでんのはアンタだけじゃないんだからね!」

………本当は、
本当はロドニーに合えて嬉しいはずなのに

なんで素直になれないかなぁ
レンとアリーみたいに一緒に笑って
たくさんおしゃべりして、もっと貴方の事知りたいのに

私たちは、まるで同じ極同士の磁石みたいに
本当の気持ちなんか関係なしに、反発してしまう。

ずっと、いつまでもこんな事ばっかりなのかな…?

(…あ、やば)

希望しない想像なんてしてみたら
案の定、涙が滲んで来た
こんなとこロドニーに見られたくない…!

バッ

踵を返してロドニーに背中を向け
その場から立ち去ろうと足を踏み出した

「……?!」

え…?
何?
なんか手に自由が無い…
ていうか動けないんですけど…

「な、何よ?」

犯人はロドニーしかいない。
ってかそれ以外に誰がいるってのよ!

「君がずっと黙り込んでいると思ってたら
 いきなり逃げようとするから…」
「………別になんでもないわよ」

なんかアイツの顔が見られない
…〜っ、今の私の顔見られたくない
(本当に逃げたくなってきた…)
そう思ったが早いが、また歩いて行こうとした。



「きゃっ?!」

次はなんなの…?
全体的に身動きがとれない

「なんで逃げるんだ」
「だって…
 …ううん、なんでもないよ、大丈夫」

反発しようと思ったけど
ロドニーの腕の中が以外にも暖かくて心地よくて

私たちはそのまま、レンからのアラームが鳴るまで
ずっとくっついていた。


「あ、そっかぁ…」
「?!////」

正面向くと反発するなら
裏返して、違う極にできたら…

引き寄せ合うことができるんだ…




END
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