φ脳
□花束に愛を込めて
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「ねぇ、カイト、今週末の日曜日って何の日か覚えてる?」
「日曜日?」
「そう、今週末の日曜日」
いつものように2人で家路について、いつものようにくだらない雑談をしながら歩いていると、ノノハが突然くるりと振り返って質問をふっかけてきた。
……日曜ってなんかあったっけか?
つーか、ノノハの記憶力の高さと同レベルのものを俺に求めることが間違ってる。
「知らね」
「もう、ちょっとは考えなさい!」
「ノノハが覚えてたら問題ないだろ」
「問題あるわよ!!」
そう頬を膨らませてぷりぷりと怒るノノハは、教室に忘れ物をした、と言い出し、先に帰ってて、と言葉を残して颯爽と走り去っていった。
こういうときに俺が待っていると、アイツは高確率でキレる。
危ないでしょ、と説教がましく言われるが自分の方が危険だとどうして気づかないのやら。
まぁ、キレるノノハが怖くて折れる俺もどうかと思うけど…。
とりあえず、ここは大人しく帰ろう。
「つっても、真っ直ぐ帰るのもなぁ」
まだ4時を回ったくらいの時間だから普通に家に帰ると、手持ち無沙汰になってしまうのが現実だ。
「……うん、」
よし、ノノハには申し訳ないが寄り道しよう。
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