ヒカルの碁

□06
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「ところで君は?」


長い沈黙を破ったのは
その一言だった。


「紹介が遅れたね。名無しさん、自己紹介をしなさい。」


『あっ、はい。名字名無しさんです。よろしくお願いします。』


名無しさんが軽くお辞儀をし、顔をあげたとき、真剣な顔をした男が名無しさんに言葉を発した。


「君も強いみたいだね」

その一言に部屋はまた
沈黙に包まれる。


『そんなことないです、今回のはたまたまですよ。』


名無しさんは誰とも目を合わせることなくただ呟いた。


「…………」

そんな名無しさんを光洋はただじっと見つめていた。

 
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