ヒカルの碁
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名無しさんは塔矢家で眠りに着き、目が覚めるとまたあの白い世界にいた。
『ここは、どこ?』
名無しさんがつぶやくと後ろから声がした。
「ここは狭間だよ。世界のね、名無しさん、君にはある世界に行ってもらったね?」
『ええ、ヒカルの碁の世界、』
「そう、君はその世界に行く運命だった。君も行きたがっていただろ?」
『運命?何故、私が行きたがっていたことを知ってるの?』
「私は何でも知っているよ、名無しさん。だから、私を頼ってくれ。」
『どういうこと?』
「今から私の言うことをよく聞いてくれ、君は元の世界には戻れない。いいね?」
『それは別にいい。私には囲碁だけだもの…』
「……君はヒカルの碁の世界でこれから生きて行くんだ。家はある。寂しいだろうから、ペットを貸そう。私の代わりのようなものだ。何かあれば私を呼んでくれ。」
『ペットってこの猫?』
「いやか?」
『ううん、ありがとう!嬉しい、』
「良かった。じゃあ、何かあったら読んでくれ。私は神(ジン)という名だ。」
『うん、わかった。』
会話が終わると、名無しさんは睡魔に襲われ、眠りについた。