小説4

□授業中の1コマ
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※ジャンプNEXTに侵食された結果がこれです
※16生徒ボス×22先生鮫





梅雨は少し前に過ぎたというのに、外は相変らずの悪天候。雨はやみそうにないが、太陽が隠れているおかげで涼しく快適な気温だ。曇り空と教壇に立ち大声を張っている人物を交互に見ながら、授業の内容というよりは声そのものを耳に入れる。



「はい次ぃ!」



何故かいつも怒ったかのように授業を進め、生徒からの評判は悪いのかと思いきや案外そうでもなく、無愛想な姿が格好いいなどの定評がある。
そんな教師の授業で談笑をする者は皆無で、何事にもなく時間が進んでいった。時々向けられるXANXUSからの視線に、誰にも気付かれないようにアイコンタクトを交わしながら。



「はいじゃあつ・・・ぎ、ザ、XANXUS」



次に当たるのがXANXUSだと言っている途中に気付き、噛むスクアーロを鼻で笑う。授業を聞いていないも同然のXANXUSは答えられる筈もなく黙ったまま。それなのにどこか自信に満ちていて、謙虚な姿勢を見せることなく机に足を乗せたまま堂々としている。



「XANXUS、教科書出せ。俺の生徒である以上ストライキは許さねぇ」



自分は教師という立場だ。役割は必ず果たす。例えそれがXANXUSという不真面目代表な奴でも改心させる。
教壇から降りXANXUSの席へと行き、腰を屈ませ机から教科書とノートを取り出す。
だがスクアーロの思い通りにもそう簡単にはいかない。XANXUSはスクアーロが机の中へ手を入れると同時に、耳元に手を翳し口を近づけた。



「さっさと授業を進めろ。俺が授業受けねぇことも、受けても理解してることくらい知ってるだろ、淫乱教師」

「い゛っ・・・!・・・っ教師をからかうのもいい加減にしろぉ!!」



スクアーロは咄嗟に立ち上がり囁かれた耳元を押さえながら、不自然な振る舞いで教壇へと戻った。
そんな授業中の、1コマ。



110122
NEXTを見て以来16×22の妄想がとまりません。

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