雑食

□シャーロック
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うちのマイクロフトは原作捏造で二人は仲がいいです。
弟のャーロックがかわいくてたまらない。で、美青年。若く見られる。
いつも事件以外に興味無さげなシャーロックはマイクロフトにだけ興味があるよう。
家族愛、友愛、情愛、そんなものを全部マイクロフトにささげてしまえばいいと思います。
うちのマイクロフトは弟に迫られるときっと断れない。

S/M になる予定。





▼初調査




「聞いてくれ!マイクロフト!」


眉間にしわを寄せ、心底不満だという顔で叫ぶような声をあげながらやってきたのは黒髪巻き毛の少年。顔立ちはとても整っていてダークブルーの瞳が肌の白さを際立たせている。
マイクロフトはそんな少年を愛おしそうに見つめる。


「どうした?シャーロック」
「あいつらは何で頭を使わないんだ!僕はちゃんと調査したうえで、警察にカール・パワーズの死因がおかしいって言ったんだ!だけど!だけど・・・取り合ってもらえなかった」


シャーロックのさっきまでの勢いがしゅんとなくなり悲しそうな顔になる。
その様子にマイクロフトはやれやれと苦笑する。


「シャーロック。お前は頭がいい。知識だって同年代の子供たちに比べれば、いや大人と同じくらい、もしくは専門家と同じくらいは有している。そして、観察力と推理力はその知識に裏付けされてとても素晴らしい。しかし、大人たちはそんなことは見ようとしないし、知りもしない。これは相手が見ようとしなければ決して見えないものだ。大人からしてみればお前はただの子供なんだ。今は取り合ってもらえないのは仕方がない。」
「・・・」
「しかし、いずれ優秀なものはそんなお前をちゃんと見つけてくれる。今回はまだその時ではなかったんだ。お前はお前のしたいことをやればいい。間違ってなんかいないさ。私はお前が聡いことを知って、認めている。周りに自慢したいくらいには誇らしくてたまらない。」


マイクロフトはそう言って弟の黒髪をなでる。
ふわふわとした感触がとても心地よかった。


「・・・マイクロフトはずるい」


シャーロックはぶすっと、しかし満更でもないような表情でその行為を受け入れていた。


「褒め言葉として受け取っておこう」


二人の間には穏やかな時間が流れていた。

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