雑食
□夏目友人帳
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「零里、少しお使い行ってきてくれない?」
「嫌です」
侑子さんの頼みを即答で拒否したのは
私、五月零里。
そして、ここは願いをかなえる店
私はここのバイト、私がここにいるのもまた必然。
来たるべき時にある願いをかなえるための対価。
「わかりましたよ。行ってきますー」
無言で私を見てくる侑子さんに私は仕方なーとため息をついて立ち上がった。
「どこに行けばいいかはこの子が教えてくれるわ」
そういって侑子さんはいつもように妖しく笑う。
そこには漆黒の蝶がひらひらと舞っていた。