M.S.N @ミルステ

□潜入の星
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いくつもの悲しい出来事や切ない出来事。

これらすべては、俺から起きた出来事。…戦争を変えたのも俺だ。そして、俺が永い眠りから覚めた時には既に、我が息子とも呼べる「もう1人の俺」は随分と成長していた。


私は、息子を抱いてやった。そして、私は伝えるべきことも伝え、その後息子の前で葉巻を吸いながら死んでいった。

−−ボス…あんたさえ、いれば…。

??『…はっ!!』

…気付けば、俺はジャングルのような場所にいた。
そして、何か懐かしい気配を感じ取った。

−−俺は、誰だ?・・・

??(…す…す…すね…)



ふと蘇る記憶。

−−よぉ、すね…俺が武器の担当となった。シ・・・ントだ宜しくな−−

−−初めまして、す…ーく私が、パラ…ディ…ク−−

−−私は今か・・・コードネームをトム小佐と読・・・でくれス・・・・・・ク−−

−−私が...VAよスネーク…−−


次々と思い出す、戦友達の顔と言葉。

??『そうだ。俺はスネークそして、ビッグボスの称号を得るもの』

そうだ。全部思い出した。

俺は冷戦の最中、ザ・ボスの抹殺を…
自分のポケットを探れば、武器はP90(サブレッサー付)、モシンナガン…

スネーク『…ッこれは!…パトリオット!?』


俺は自分の顔を触れてみた。若い…。
本当なら、よぼよぼで呼吸もろくに出来ないはずの体が、今は肌も腰も呼吸もすべてが良くなっている。


まるで昔の、冷戦時に戻ったようだ…。


スネーク『俺は、遣り残した事がある。それは、戦争の改変だ!!』

そうだ、一刻も早く現世に戻り、スネークイーター作戦を実行に移さなくては!

そのために俺は、死する者達のソウルを手に入れる。この終焉とも言えるミッション−−


作戦名:スネーク・ファイナル・ザ・ボス


ビッグボスである俺の最後のミッションだ。
これより、開始する。





その頃、山岳地帯にいた月は現在、草原地帯にある街にいた。その街には、レンガ造りの家が数軒建ち並び、人々は質素な服を着ている。まるで「ドラゴンクエスト」のようなRPGゲームに出てくる街だ。

そこに住む人々を観察した結果、月はある結論に達した。

−−この街の人々は、人の形をしているが心を持っていない。

普通に暮らし、普通に生活するが、機械的に同じ生活を繰り返す。ただ、それだけ。戦争が一切のない、平和の街に近い。

心があるのなら、人は戦争を起こす。しかし、この街の人々はそれを起こす気配もない。

この世界の自然と同じように生気がまるでない。ただの人形だ。

月『とにかく、こいつらが僕に襲いかかってこない以上、僕と同じ境遇の「死にたる者」ではないはずだ。
しかし、万が一「死にたる者」がこの中に紛れ込んだとしたら、この大勢の中でどう探すべきか…。それに、名前が分からなくては殺せない。

クソッ!死神の目さえ取引していれば、こんなことには……。いや、今は悔やんでいる暇は無い。今はソウルを手に入れる為…何か戦略を立てなければ』


その時、月は奇妙な人物を見つけた。この街の人形とは明らかに違う服装の男だ。何やら1人でぶつぶつと呟いてる。

ルル『とりあえず、この心のない人間にギアスをかけてみたがいいが、あっさり成功した。さて、どう活用するべきか』


月(…っ!?あいつ、まさか「死にたる者」か!?)



もしかしたら、「死にたる者」かもしれない。そう思い、月はルルーシュの後を追った。

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