ショートショート

□二度目の夏に涙
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「何でお前が泣くんですか」
「だ、だって…」

試合帰りの空は驚く程真っ青で雲一つない。白く輝く太陽はジリジリと俺達の肌を焼いていく。

負けた俺達にはもう次の試合などなく、あっけなく先輩たちの引退が決まってしまった。
早くも俺の夏は終りを告げ、毎日練習のために通った学校に行く必要もなくなった。まぁ、ある意味本当の夏休み。

「だって、あんなにがんばってたのに…」
「がんばってるだけじゃダメなんだって。それにまた来年がある。」
「でも先輩達はこれで引退じゃない!」
「先輩も俺達も、もう満足だよ」

こんなに純粋に他人のために泣くことのできる君が支えてくれたおかげで俺達は、








案外、応援している方が辛いこともある。

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