市日小説 短編

□一週間、王様ゲーム
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「イヅル〜、まだせなアカンの?」


「まだ始めてから五分しか経ってません。」


そろそろやな。
イヅルの王様が変わるのは…


「イヅル〜」


「ちゃんとしてください!!」


「終わったで♪」


机の上には山のような書類が積まれている。


「終わってないじゃないですか。」


「そっちやないで。
 イヅルの王様が終わったんや。」


瞬歩でいなくなるギン。


「冬獅郎〜」


「市丸隊長、いい加減にしてください!!」


「松本、いい加減にしろ。」


機械が話し始める。


『クジを引いてください。』


次の王様は乱菊。


「私が王様?
 なら、隊長!!ポーズとってくださいv」


「は?」


気の抜けた声を出す冬獅郎。


「する必要ないだろ!!」


『命令は絶対「わかった、やればいいんだろ!!」


写真をとりまくる乱菊、鼻血を垂らすギン、ギンにティッシュを渡すイヅル、真っ赤な冬獅郎。


「隊長〜、次の命令は私の分の仕事してくださいv」


「松本!!」


「私はこれ、渡してきますからv」


封筒の中にはさっき撮った写真。


「松本〜!!」








乱菊がいなくなってから数時間後、


『命令は終わりました。
 クジをひいてください。』


機械の音を聞いてすぐに現れる乱菊。




クジをいっせいにひく。














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