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□修羅
修羅
そこには地面に転がり血を流す死体
それを見て男は何の感情を持たず、また新たに死体を作り出した
殴り、蹴り、同じ事の繰り返し
自分についた返り血を腕で拭いながら周りを見ていると1人の少年が男に近寄って来た
「おにーさん、強いね」
外見だけ見れば6、7歳だろうか
だがその少年も男と同じく返り血を浴びていた
顔に貼り付けたような笑みを浮かべ、ゆっくりと近づいて来る
「おにーさんも夜兎族?」
「まぁ・・・一応」
「俺も夜兎なんだ」
こんな小さな子供まで夜兎として戦場を駆け巡っているとは・・・・・
「俺、おにーさんの事気に入っちゃった。名前は?」
「・・・・阿伏兎」
「俺は神威。阿伏兎・・・俺に着いておいでよ?」
男は考えた。どうせこれから行くところもない
それに、この少年が強くなって行くのを見たかった
「・・・・ああ」
2人の旅は此処から始まる・・・・・
END
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