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□嫌よ嫌よも好きのうち
「なァ角都」
「何だ?」
「お前オレの事結構好きだろ、え?」
「・・・・そんな訳があるか。寧ろその逆だ」
「ンだよつまんねェなー」
そう言って口を尖らせるのは俺の相方、飛段
嫌いなどと言ったが中々気に入っているし寧ろ好いている位だ
向こうはきっと冗談だろう。俺の気持ちなどは知るよしも無い
「オレも彼女とか出来ねェかなー。欲しいなー女が」
「こんな不死身の気持ち悪い奴に彼女など出来るか。」
「ひっでー。でもオレ顔は良いじゃんかよー」
「物好きがいると良いな」
「ハッ・・・シャレにならねェよ」
こんな近くに物好きがいるぞ、とは口が裂けても言える事ではないな。
「オレ、大人しい奴がタイプでよ」
突然語り出した奴のタイプに耳を傾ける
「大人しくて、よく訳分からねェけど、ちゃんと自分の事考えてくれて・・・・」
よく分からないはいつも言われるな。
しかし俺など恋愛対象に入っている筈がない
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