D,Gray-man

□ホトトギス
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ホトトギス


−−−−−−−−−






「桜が、見たい、なぁ。」


ふと紡がれた言葉に視線を向けた。

彼特有の赤髪が跳ねた。

そして目線が交わった。


「いきなり、ですね。どうしました?」

「あの、儚さが欲しいな、って、」

「どうして?」

「生きた歴史が残らない世界で、それでもなお愛され忘れられる心配がない、あの桜になりたいと思ったんさ…。」

「忘れないよ。」


大丈夫、と笑って答えた。


「貴方が死んでも僕は忘れない。」

「何故?」

「桜の木の元に墓を建ててあげるから。そしたら桜を見る度に貴方を思い出すでしょう? だから忘れない。桜と菜の花に囲まれた、ピンクと黄色の中に君と僕の名前が彫られた墓前に僕と貴方は眠る。そしたら死んでも淋しくないでしょ?」


少し瞎目したラビが笑った。


「それ、スゲー殺し文句。んじゃ、それ死んだって一緒にいられるってこと? 幸せだね、俺様は。」


ありがとう、確かに紡がれた感謝の言葉。




−−−−−−−−−−−


貴方一人では死なせない
死んだ後も私と一緒


−−−−−−−−−−−



End






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春なのに意味不な話
桜っていいですよね
儚いくせに見ている私達を幸せにしてくれる
そんな話を書きたかったのに・・
出直します(T-T)

ホトトギスの花言葉⇒永遠に貴方のもの


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