REBORN!
□来るはずのない君を…
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バンッ
その音ひとつで君は居なくなった。
2年前の冬
書類整理があってめったに休みの取れない君が、
『雲雀さん、クリスマスに2人で出かけませんか?』
「めずらしいね。綱吉のほうから誘ってくるなんて・・・」
『久しぶりに休みが取れたんですよ。それともオレと出かけるのイヤですか?』
なんてすこし寂しそうに言った。
僕にしてはめずらしく微笑みながら、
「そんな訳ないでしょ。じゃあ、毎年イルミネーションのキレイなあそこにしようか。」
『はい!!じゃあ約束ですよ。』
そう言いながら2人で指切りをした。
そう言った君はもう僕のそばにはいない。
あの約束も一度も果たされることはなかった。
わかっているはずなのに、僕は毎年あの約束の場所で君を待っている。
バカみたいにプレゼントまで用意して。
わかっているはずなのに、僕は毎年あの約束の場所で君を待っている。
来るはずのない君を・・・
END