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□君だけを見つめる目
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「黒子っち、明日暇っスか?」

「部活の後でしたら、暇ですけど…?」

「だったら、デートしません?」

「お断り」


丁寧に頭を下げて礼する君に
制止の声をかけて。


「即答?! って違うっスよ!! バッシュを見に行くのに他人の意見も聞きたくて、だから誘ったんスよ」

「じゃあ、行きます。けど…」

「けど?」

「影が薄くて、黄瀬君一人で喋っているように見られて変人扱いされるかも…それでもいいですか?」


他人のことばかり
優先する君が大好きで。


「いいっスよ。いいっス。それでもいいっス」

「黄瀬君がいいなら…それと待ち合わせで困らせるかもしれません。それでも」

「いいんス! 絶対見つけるっスから。だから俺とデートして下さい」


君が影の薄さを気にしているのは
わかるから。

だからデートの間だけは
忘れて欲しくて。


「じゃあ、そのお誘い受けます。エスコートして下さいね、黄瀬君」

「もちろん、任せて下さいっスよ」


君を見失うことなんて
一生ないよ。

だって俺の目は
君だけを捉え続けるから。




(変人扱いされてもいいのは、
 君が隣にいるのが俺だけにわかるから)






End





−−−−−−−−


久しぶり…?
初めて…?
の ほのぼの&甘め。
自分でもびっくり。
こんなのが書けるなんて…




101114



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