L×S
□真夏の17歳☆
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「うん、ダメ?やっぱ恥ずかしいよね…」
両手の人差し指をあわせて、下を向くスザクをルルーシュが抱き締めた勢いで海に二人してダイブした。
「嫌なわけないだろ!!…俺も、スザクとしたかったんだから…」
言い終わる前にルルーシュはスザクにキスをした。
海の水にあたった肌が、熱くなる。
「ルルーシュ…てぃっ!!」
「スザク!?」
スザクはルルーシュを押しのけて浜辺を走って行こうとする。出遅れてはとルルーシュも立ち上がり追いかけようとした、だが…スザクはルルーシュの遥か先、視界には豆粒のように写っていた。
ルルーシュに一瞬木枯らし並の冷たい風がふいたが、向こうから呼ぶスザクの声に負けじと走り出した。
「ルルーシュ〜早くぅ〜☆」
「あ、あはは〜待てスザク。」
「鬼さんこちらっ」
「ゼェ、ハァ…ほ〜ら、捕まえるぞぉ(てゆーか、ゼェゼェ…これは)」
追い付こうと必死に走り続けるも、ルルーシュとスザクの距離は一向に埋まらない。
それでもスザクは楽しそうだ。
(ゼェゼェ…これで本当に浜辺で追いかけっこと言えるのか!?かなり距離があるが…)
「ルルーシュ〜、早くぅ〜☆」
まぁスザクが楽しそうだから、これはこれでいいか…とルルーシュは息を切らしながらも苦笑した。
そして…
(まぁ…でも…今後もう少し…)
「体力を…つける…かっ!!」
バシャンッという大きな水しぶきの音と共にルルーシュが力尽き倒れた。
「あれ?ルルーシュ?」
END