ドM症候群Book

□02
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何とか、部活には間に合ったが…



「マネージャー、タオル!」
「はい!」
「マネージャー、ドリンクは?!」
「はい、どうぞ!!」
「マネージャー!」
「はい!」
「マネージャー!」
「マネージャー!」
「マネージャー」
「………」



なんだ、この異常な忙しさは。
もう、泣きそう。
皆がコートに入り、やっと一段落ついたころ、誰かがコートに入ってきた。



「精市、すまない、遅れた。」
「あぁ蓮二、今丁度試合するところなんだ。」
「分かった。」



その人は、ゆっくりこちらに歩いてきた。



「間に合ったか?」
「あ、うん。これからは落ちないように気を付けます…。」
「あぁ、怪我をしないように気を付けろ。」



言い終わると、彼は部長の元へ歩いていく。
背、高っ……。



きゅんっ



「いやいやいや、何、今の。意味分かんないし…」



ドキドキ



なんだ、きゅんからドキドキに変わった…
……どき?
土器?怒気??
なんか、心拍数が変……。







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