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□温かい手と無知な俺
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火影ってのは全てを知り、冷静にことを見定め、里にとって最良の判断を下さなけりゃならない。私なりに考えて判断したことを今からお前に話す。

ナルトお前に火影直属暗殺戦術特殊部隊に入ってもらいたい。

お前が誰よりも思いやりに溢れ、殺生を嫌うことも、また時に冷静さに欠くことも理解している。

だが、私はそれを理解した上で言っている。お前には、里の全てを知ってもなお、お前らしい判断で里をよい方向へ導いてくれるようなそんな火影になってもらいたいと思っている。

その過程として暗部になりこの里の善と悪、この里の全てをお前の目で見て知ってほしい。

力量に問題はない。あとは、お前の気持ち次第だ。ゆっくり考えろ。





綱手からこう言われた日からもう1週間が経とうとしていた。

俺は火影になる。この思いは今も昔も変わることはない。だが、何も知らず火影になりたいと言っていた昔の自分とは違うのだ。

全てを知るということは善悪を知り、全ての者の痛みを知るということだ。


俺は改めて火影の重さと偉大さを思いしらされた。








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