NARUTO短編集

□泣きそうな夜
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オレにだって、プライドとか意地とか、全部かなぐり捨てて、泣きわめきたくなる夜ってのがあるんだってばよ。

なんかもう、ぜんぜんうまくいかねぇ。

遊びも修行も、どれもこれも全部、ダメダメだってばよ。

むしゃくしゃして一楽に行ったけど、どぉーでもいい時にはひょっこり現れるくせに、こういう日に限ってイルカ先生こねーし。

がまちゃんがやせ細っただけで、味もあんまりわかんなかったってばよ。



あーあ。



おれってばちょーかっこわりぃ。





あのババア、道端でちょっとぶつかっただけなのに、すんげぇ勢いで服払ってたってばよ。

オレのことゴミを見るような目で見やがって。

へーんだ、へーんだ、あんなババア、こっちから願い下げだってばよ!






今日の授業は分身の術だったし…散々だってばよ。



だいたいあれってば、オレ向きの術じゃねーよ。

分身おとりに使って敵の死角からこそこそ攻撃するなんて、ぜんっぜんかっこよくねぇ。

オレはもっと派手でかっこいー術がいいんだってばよ。





…なんでできねーんだ。





オレは早く火影になって、みんなにオレのこと認めさせなきゃいけねーってのに。




コツとか、あんのかな。




でも、オレにはそんなの教えてくれる人

いねーってばよ。




こんな時、とーちゃんとかかーちゃんとかいたら

一緒に術の練習とかしたりすんのかな。





あー!やめだってばよ!











あれ、あっちの川の方、今なんか光ったってばよ。


あれは…


あいつ、確かうちはサスケ。

無愛想で口が悪いのに女の子にちょー人気な、嫌なやつだってばよ!


あいつ、一人でなにやってんだ?

すげえ…口から火ぃ吹いてる。


あいつってば、術の練習してんのか。




こんな時間に、一人で?






ちくしょー!


オレだって、あんのくらいの術、楽勝でできるようになってやる!

こんなことしてる場合じゃねぇ、オレも練習だってばよ!

















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