捧げもの

□トラップにご注意!
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サスケはワクワクしながらイタチの帰りを待った。

しかし、イタチはなかなか帰ってこない。

遅くまでかかる任務なのだろうか?

サスケが寝るまでイタチが帰って来ないことはままあることだ。

サスケはだんだんウトウトし始めた。










その時、イタチの部屋へ向かって行く足音があった。

サスケはドキッとした。

イタチではない。

母、ミコトである。

ミコトはイタチの部屋の前で立ち止まると、ドアノブに手を掛けた。

マズイッ!

母さんがドアを開けたら大変だぞ!

サスケは慌てた。

「母さんっ!」

「あらサスケ、どうしたの?」

「兄さんの部屋、何しにいくの?」

「ちょっと掃除でもしておいてあげようかと思って」

「止めておいた方がいいんじゃないかな?兄さんにもプライバシーがあるし」

「イタチはいつもありがとうって言ってくれるわよ。なぁに?変な子ねぇ」

ミコトはドアノブを回した。

「あっ!」

バフッという音と共に、ミコトの足元に白い粉が広がった。

ミコトは、足元の粉を見つめ、ゆっくりとサスケに向き直る。

サスケは気圧されて一歩後退した。

「サスケ…これはどういうことかしら?」

「うっ…」

「何バカなことしてるの!今すぐここを片付けなさい!」







盛大に怒られた。







今回は上手くいくと思ったのになぁ。

母さんが兄さんの部屋に入るなんて想定外だよ。




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