捧げもの
□大!ドッジボール大会!
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清々しく晴れた青空広がる木の葉運動場。
今日は…
「大!ドッジボール大会だってばよ!」
「なにはしゃいでんのよ、ナルト」
「サクラちゃん、オレの勇姿、ばっちり見ててくれよな!」
「なにバカなこと言ってんの!あんたとあたしは敵同士でしょうが!ねぇ、サスケ君?」
「フン…お前の間抜け面、嫌ってほど見せ付けられそうだな」
「ぬ、ぬぁんだとぉ、サスケェ」
ほどよい気温、微風。
運動にはもってこいのいい天気。
まさにドッジボール日和。
「おーい、お前ら。チーム分け確認したかー」
カカシの問いに、皆思い思いの返事を返す。
赤組:ナルト、いの、チョウジ、リー、テンテン、シノ
白組:サクラ、サスケ、シカマル、ヒナタ、ネジ、キバ
チーム分けは厳正な抽選により行われている。
「はい、ルール説明するよー。
ま、お前らも知ってるだろ。
コート内で逃げ回って、ボールに当たったらアウト、外野行き。
んで、内野が全員いなくなった方の負けだ。
相手のボールが二人以上に当たって落ちたらそいつら全員アウト。
コートからはみ出してもアウトだから、ま、せいぜい気をつけて。
それから、本来なら、外野に出ても相手を当てれば中に戻れるが…今回は元外以外、中には戻れないことにするから。
とはいえ、元外も当てないと中には入れないよ。
以上。何か質問は」
「先生、先生」
「なに、ナルト」
「なんで当てても中に戻れないのさ。復活のチャンスがあるってのがドッジボールの真髄だってばよぉ」
「あー…………人生はやり直しがきかないって事を教えるためだよ」
――めんどくさいんだな
――早く終わらせたいんだな
「ほらほら、さっさと始めるよ。ちなみにオレ、審判だから。各コートの線審はアスマと紅ね」
アスマがひらひらと片手を振り、紅が小さく微笑んだ。
アスマは赤組のコート、紅は白組のコートにつく。
「カカシ先生、ガイ先生は、ガイ先生は何をするんですか」
リーが右手をピシリと伸ばして質問する。
「あー…………全体の総括だな」
「さっすがガイ先生!全体を隈なく見渡す役目ですね!広い視野を持っているからこそ選ばれた役職です!」
「当然だな」
――適当だな
――めんどくさいんだな