捧げもの
□大!ドッジボール大会!
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「はいはい、皆コートに入ったら外野二人とジャンパー決めてー」
カカシの言葉に両チーム円になり相談を始める。
「……オレが」
「オレ!オレってば、外野行くかんな!ヒーローはピンチになってから登場するもんだってばよ!」
赤組ではナルトが勢いよく手を上げていた。
「わかりました。外野の一人はナルト君にお任せしましょう。内野のことは、このボクにお任せください!必ずや、みんなのことを守って見せます!」
「おう!頼んだぜ!」
「ちょっとぉ、二人だけで盛り上がらないでくれない?」
いのが暑苦しそうに口を挟む。
「お腹空いたー」
チョウジは上の空である。
「…あと一人の外野だが、オ…」
「ボクが行くよ。中にいるの恐いし」
「あのねぇ、それ男が口にする台詞ー?」
テンテンが呆れ顔になる。
「まぁ、あんたがいるとコートが狭くなるから丁度いいかもね」
いのがとりなす。
「では、もう一人の外野はチョウジ君ということで。後はジャンパーですが…」
「……オレが」
「よっし、ジャンパーは私が行くわ」
白組からサクラの声が上がった。
その声にいのがピクリと反応する。
「ジャンパーは私がやるわ!」
キッとサクラを睨むと、サクラも負けじと鋭い視線を送ってきた。
激しい火花が散る。
「みんな、気合入ってるね、シノ」
「………ああ」
少し顔を背けたシノに、チョウジは首を傾げる。
シノ、少し不機嫌そうに見えたけど…うん、きっと気のせいだね。
両チームとも配置についた。
赤組は、
外野:ナルト・チョウジ、ジャンパー:いの、内野:テンテン・シノ・リー
白組は、
外野:サスケ・キバ、ジャンパー:サクラ、内野:シカマル・ヒナタ・ネジ
である。
「んで…なんでキバってば、赤丸に乗ってんだってばよ!」
ナルトがピシィっと指をさす。
「何言ってんだ。オレと赤丸は一心同体だぜ?当然だろ」
「カカシ先生、あれってば、いーのかよ!」
ナルトの言葉にカカシはぽりぽりと頭を掻く。
「んー、キバ、赤丸に乗ったままでやるか、一人でやるか、どっちかにしろ」
「当然!このままでやるぜ!」
「わかった。途中で降りちゃダメよ」
「おう!」