月と七人の王子様

□\ 背徳
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「華奈、元気でね」
「うん。向こうに着いたら電話するんだよ」
「…華奈、やっぱりあたし…」

「う゛お゛ぉい、凛。時間だぜぇ。早くしろ」
「…じゃあ、行って来ます」
「行ってらっしゃい。…凛、なにか困ったことがあったらツナ達を頼るんだよ?」
「うん…!」

じゃあね、と手を振って。
凛はヴァリアーとディーノ、そして何故かツナ達と共に飛行場のゲートをくぐっていった。


「華奈ちゃん、寂しくない?」
「少し、ね。でも、すぐにまた会えるだろうし。それに、家にでっかい赤ん坊が居るから。寂しく感じる余裕は無いかも」
「赤ん坊ってリボーンさんのこと?」
「ううん。恭弥君のこと」
「…あぁ」

納得したらしく、正一は複雑そうな表情を浮かべた。

「ところで、華奈ちゃん。この後、何か予定ある?」
「無いよー。商店街で買い物して帰ろうかなって思ってたんだ」
「じゃあさ、僕も一緒に行っていいかな。きみと、その…」
「ん?」
「あ、あぁ、いや…その…も、モスカの話をしたいなぁって」
「モスカ?」
「うん。もうすぐ全国ロボット選手権があるし、本腰入れてモスカ作りをしなきゃね!」

ロボット選手権、かぁ。
確かに、機械いじりは好きだし。
そういうのも面白いかも。
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