月と七人の王子様

□Z 覚悟
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「えっと…突っ込みたいところがいっぱいあるんですけど」

リボーンの話を聞き終えたあたしの、素直な感想。
え、あたしヴァリアーに喧嘩売ったの?
しかもトンファー使って戦ったとか。

この世界の【あたし】、どんだけ無謀なヤツだったんだよ!


「それで、結局この女子は誰なのだ?」
「あぁ、自己紹介がまだだったね。あたしは、雲雀華奈」
「ひ、雲雀?!」

驚いて叫ぶ、凛。
いやいや、あんたが一番驚いてどうする。

「華奈は、雲雀さんのお姉さんなんだ」

あたしに代わって、ツナがみんなに説明してくれる。
みんな、驚いてるなぁ。
当たり前か。
だって、原作には出て来ない存在だし。
むしろツナと知り合いだったことに驚きだ。

「で、こちらは…」
「あたしの親友で、高橋凛。で、あんたどうしてディーノさんと一緒にやって来るわけ?」
「いや、いろいろありまして」
「ふーん」

にやにやするあたしを見て、凛は焦ったように手を振る。

「ち、違うよ?そういうのじゃないからね!」
「どうだか」
「うわーん、華奈がいじめるー」

なんだか視線を感じて、ちらり雲雀の方を見ると。
トンファーを構えてこちらを凝視していた。

あぁ、群れるの嫌いだもんね、あの子。

「…経緯は大体分かったけどよ。それで、どうして此処に華奈が居るんだ?」

ディーノの言葉に、みんなが一斉にあたしを見た。

いや、あたしにだって分かんないんだってば。
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