はんぶんの月

□一章
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数年後。


とある日の昼下がり。

「「死ね、土方コノヤロー」」
あたしと総悟が、縁側で一服してる土方にバズーカをぶっ放した。

どかーん

「テメェら・・・いい加減にしろォォォ!!」
「チッ、しぶてぇヤローだ」
「今のは総悟が悪いよ。あたし一人だったら確実に仕留めてたし」
「それは俺のセリフでィ。庵が邪魔したから殺り損ねたんじゃねェか」
「俺を無視して物騒な会話してんじゃねェェェ!!」

「はっはっは。相変わらず仲が良いな、お前達」
聞こえてきた愛しい声に、あたしは満面の笑みで振り返った。
「お兄ちゃん!!」
「あんた、今の見てなかったのかよ?!こいつら、完全に俺の命を狙ってたじゃねェか」
「言い掛かりだわ。あたし達、土方さんに構ってもらいたかっただけなのに。ねぇ、総悟?」
「そうでさァ。土方さんは被害妄想が激しくていけねェや」
「テメェら・・・」

常から開いてる土方の瞳孔が、更に開いた。
やばい、これ以上からかったらキレる。
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