倉庫
□創作
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やってしまった感がある。
大きなため息を吐きながら、私は後悔していた。
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人生で初めての事だ。
一つ上の先輩を好きになり、どうしても気持ちを伝えたくて、告白しようと決めた。
想っているだけは苦しくて。
付き合えなくても良い。
気持ちを伝えられれば、それだけで十分。
好きだと言う事を知ってくれれば。
文房具屋で買った便箋に、拙い文章で待ち合わせ場所と時間、要件を書いて、先輩のげた箱にこっそりと置いた。
場所は、帰りの事も考えて、二人の通学路にある公園。
子供が遊ぶブランコと滑り台、一息吐けるベンチが二台しかない小さな公園だ。
ベンチに座りながら、先輩が来るのを待つ。
早く来て欲しい、来ないで欲しい。
矛盾した気持ちが、ぐるぐると胸の中で暴れ、心臓は何時も以上にドクドクと動いている。
元から、緊張し易いタイプなのだ。
告白なんて出来る勇気も持ち合わせてなかったのに。
気持ちを伝えたい。
「好きです」と言いたい。
それだけの事なのに、どうしてこんなに緊張して、逃げたくなっているのか。
俯きながら、自分に落ち着けと言い聞かす。
その時、公園に人が入って来る気配がした。
end