倉庫
□携帯擬人化
3ページ/9ページ
『マスターと家出』
「黒影。」
「何だいマスター。」
真剣な顔をして、二人は言葉を交わす。
一呼吸置いた後、沙羅が口を開いた。
「家出するぞ。」
「はあ?」
急に何を言ってるんだ、この主人は。
「どうしたんだよ、マスター。」
「だって、蛍が家に帰って来ないんだもん。
友達の家に泊まるって、さっき急に連絡入ってさー。」
これは、自分も家出するしかないだろうと、マスターは続ける。
余りにも子供な考え方に、黒影は呆れた顔をしてため息を吐いた。
(マスターって、偶にバカだよな。)
(あぁ?)
end