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□携帯擬人化
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『マスターと家出』

「黒影。」

「何だいマスター。」

真剣な顔をして、二人は言葉を交わす。
一呼吸置いた後、沙羅が口を開いた。

「家出するぞ。」

「はあ?」

急に何を言ってるんだ、この主人は。

「どうしたんだよ、マスター。」

「だって、蛍が家に帰って来ないんだもん。
友達の家に泊まるって、さっき急に連絡入ってさー。」

これは、自分も家出するしかないだろうと、マスターは続ける。

余りにも子供な考え方に、黒影は呆れた顔をしてため息を吐いた。

(マスターって、偶にバカだよな。)

(あぁ?)




end

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