本棚

□死期檻々
16ページ/109ページ


今回は、全編大浴場が舞台です。


▼8369+3705+リップ

3705(レコ)「雪だるまつく〜ろ〜♪ドアを開けて〜♪」
リップ「あっち行って、アナ」
「ああ!リップさん、セリフ言うの早いよお!」
「あら、それはごめんなさい」
8369「ふふっ、ふたりとも可愛いわねえ」


▼4125+8072
シャンプー中

8072「今日も大変だったねえー」
4125「……そうだな」
「心がこもってないなあ。どうしたんだ?」
「今日、カレンダー見て気づいた……。今週のジャンプ……土曜日発売だ……。普通に月曜日だと思って、看守に注文頼んじゃった……」
「ああ……あるあるだねー」
「あー」←頭抱えてシャワーにうたれる。


▼8072+ハコ

(がっつり女装の)ハコ「はいはい、囚人のみなさーん。あと10分で鍵閉めるよー!」
8072「うわあっ!女が来た!」
ハコ「誰が女だって!?真面目な男だよ!」


▼5392+3705

洗い場にて。
曇った鏡に、レコが雪だるまを描く。

5392「!」
雪だるまの隣にマンゴーを描く。
3705「おー」
「“お次どうぞ”」
「よーし!マンゴーだから、ご、ご、ゴリラ!」
マンゴーの隣にゴリラを描く。
「“ランプ”」
ゴリラの下にランプを描く。
「ぷ、ぷ、ぷ……プーさん!……あっ!」
「“もう一回やる?”」
「やる!」


▼カフェオレ+ラズ

マーガと付き合う前。(約3年前)
湯船にて。

カフェオレ「ふぅ…………」
ラズ「どうした?ため息なんてらしくないじゃないか」
「いや……なんでもない」←目が泳いでる。
「ーー!はっはーん、さては恋の悩みだな?」
「な……!なんのことだか……」
「しらばっくれても無駄だ。あの人とよく出掛けてるじゃないか」
「で、出掛けてるだけだ……」
「他にもあるんじゃないかー?この牛乳(うしちち)があー」←カフェオレをくすぐってる。
「やっ!やめろ!セクハラで訴えるぞ!」
「訴えられるものなら訴えてみろー!」←数年後、やり返される。


▼マーガ+アオ+ノア+レイブン

男性看守寮大浴場サウナルーム。

アオ「お疲れ様です」
ノア「お疲れ様です」
マーガ「うん、お疲れ様。珍しいね、ここに来るなんて」
アオ「たまにはいいかな……と」
ノア「あの……マーガさん、ずっと気になってたんですけど……」
「なんだい?」
「マーガさん、カフェオレさんのどこを好きになって、なんで付き合いはじめたんですか?」
「………………え?」
アオ「直球だね」
「いや、よく男性看守の間で話題なるんで……。口より先に手足が出るカフェオレさんと優しくて穏やかなマーガさんが何でなんだろう?と」
「あーー…………。表情には出さないタイプだからねーカフェさんは。ああ見えて、可愛いところもあるんだよ」
「暗器の訓練で一緒になるけど想像できないっす」
「ギャップ萌えってやつじゃないかな?」
「ギャップ萌えだったら、ラズさんにも通じるところあるよね」
レイブン「あと、ノアね!」←颯爽(バーン)と登場
「いきなりなんですか!あと、前隠して!」


▼マーガ+アオ+ノア+レイブン+オトギ+バレット

仕事中のオトギ+バレットINサウナ

オトギ「あっ、先輩方。こちらにいらしてたんですね」
マーガ「どうしたんだい?二人とも」
バレット「男性囚人の大浴場で問題が発生して……」
アオ「今日は……」
ノア「木曜日です」
レイブン「ほっとけばー?いつもの“あれ”でしょう?」
「いつもの“あれ”なんですけど……」
「今日の大浴場の見張り、ジャックさんとウィンターさんなんです」

 暑いサウナが凍りついた。

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ