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□死期檻々
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▼カフェオレ+9096+1010
奉仕作業中。

カフェオレ「どうした、9096」
クロ「さ、作業中に重たい機材を持ったら、背中と腰に激痛が……っ!」
痛くて動けないのだと、昔の同僚は続けた。
「なるほど……。そうだ、ここで“ハリ”を刺して応急措置をしよう」
「できるの……?」
「私は針使いだ。人体のツボは頭に入っている」
「じゃあ……お願い……します」
「了解した」
………………ぐさ。
「いっだいっ!」
「?」
1010(トト)「カフェオレちゃん、カフェオレちゃん、それマッサージ用の針やない。攻撃用や」
「……間違えた」
「嘘でしょ……!」


▼カフェオレ+マーガレット

カフェオレ「…………最近、腹回りが出てきた気がする…………」
マーガレット「そりゃあ、毎日毎食砂糖を摂取していたら脂肪もつきますよ」

「…………どうすればいい?」
「……その前に、なぜ僕はハリセンボンみたいになってるのでしょうか」
「でれかしーが無いからだ」
「それを言うなら、デリカシーです」
「そうとも言う」


▼(通りすがりの)レモン+カフェオレ+マーガレット(ハリセンボン)

レモン「二人とも、どうしたんですか?」
カフェオレ「デリカシーとはなんぞやと話していた所だ」
マーガレット「違います。カフェオレさんが腹回りが出てきたって悩んでたから、」
「カフェオレさん、ダイエットに目覚めたのっ!レモンも混ぜて混ぜてっ!」
「いいだろう。で、マーガ。何をすればいいんだ?」
「……腹に刺激を与えたらどうですか?」
「刺激か……。よし、レモン。今から戦車に乗ろう。護送の時に使ったやつが残っていたはずだ。エンジンの振動で腹を刺激できるし、砲撃の訓練もできるぞ!」
「俗に言う戦車道というやつねっ!」
「やめろっ!作品が変わる!」

▼カフェオレ+3900+6103

早朝点呼の時間です。
3900「う、う……」
カフェオレ「どうした?3900」
「檻に裾が引っ掛かって、生地に穴が……っ」
「わかった。代わりの着替えを持ってこさせよう。中で待ちなさい」
「すいません……っ!」
6103「看守さん、看守さんっ!」
「6103、どうかしたか?」
「着替えが……っ!着替えが女物なんですけど……っ!」
「どんなやつだ?」
「メイド服です!」
「着なさい」
「えぇぇぇぇっ!」


▼カフェオレ+リリー

リリー「おやおや、今日もコーヒー牛乳かい?」
カフェオレ「はい、リリーさん」
「牛乳ばかり飲んで、また胸が大きくなってしまうよ」
「うぐっ。だ、大丈夫です。身長にまわせばいいのだから」
「カフェオレの成長期、終わってそうだけどねぇ」
「終わってません!まだまだ…………まだこれからです」
「体重の成長期が?」
「違います、身長です」
その日の大浴場。
「び……微増してる……っ!」
「ふっふ。これからよ、これから」
本当の増加(きょうふ)はね。

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