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□おまけ
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 我が輩は、ネコである。名前もネコである。
 先日、魔法学校で卒業試験の内容が決まり、勇んで人間界に来てみたところ、早速迷ご……げふんげふん、幸せそうにない人間たちが盛りだくさんで迷ってしまった!
 卒業試験の内容は、人間を一人幸せにする事。教師(うえ)の連中も難解な試験を課したものである。
 そこでネコは考えた。『ネコを拾ってくれた者を幸せにしよう!』と!
 決して、道に迷ったとか、住む家が見つからなかったとかじゃないぞ!(その気になれば、家の一つや二つ、魔法でどうにでもなるもんねーだ!)
 近くにあったダンボール箱に入り、ネコはその時を待った!
 道行く人はネコに気づくも、可愛い可愛いと言って撫でるだけで、去ってしまう。
 なんで……なんで……!
 人間界の人間たちは、幸せになるどころか、ネコを買う余裕すらないというのか……!このままではこのネコ!寒さに震えて、野宿するはめになってしまう!おのれ教師ども!ネコが死んで化けネコになったら、絶対に文句言いに行ってやる!
 そんな事をつらつらと考えていると、一人の幸薄い男がネコを拾って下さったっ!
 ありがとう神よ!このネコ、もう先生たちの悪口言いません!
 若者はさっそくご主人様ぶりを発揮し、ネコに水を用意してくれた!さすが、このネコを拾ってくれた男である!
 かくしてネコは、この幸薄い若者を幸せにするために立ち上がったので、

「勝手な事を書くなああああー!」

「にゃああああ!」


 拝啓、魔法界のご主人様。
 ネコは元気に暮らしてます。




end



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