携帯

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その時の事を黒影は思い出し、「そういえば……。」と呟く。
あのマスター達の携帯、かなり言われていたな。
最終的に、写真機能使われなくなった。

「俺は、まだ使える?」

「使える。だから、余計な心配はしなくて良い。」

それから、数日後。
マスターは青のデジカメを買った。

ーーーー。

「マスター……。」

「何?」

「結局、使ってねーじゃん!」

旦那と夢の国の隣にある海に来て、早六時間。

マスターはデジカメで写真ばかり撮って、一度も俺を使ってなかった。

「なんだよなんだよ!使えるとか言っておきながら、使ってねーじゃん!
俺、要らねーじゃん!」

「要るっつーの!あんたがいないと、リアタイもブログも日記も書けないでしょ!」

「ここ来てから、一回も編集ページ開いてねーぞマスター。開いてから言えや。」

「そんな事言ってると、使ってやんねーぞ、クソガキ。」

アトラクションの待ち時間中、キャンキャンと二人は騒ぐ。

共に来ていた蛍と黒斗は、二人の後ろからやり取りを眺めていた。

(ますたー、あのふたりなにがあったの?)

(こういう時は他人の振りをするんだよ。)
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