Novel

□素直
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なぁ昶・・・


そんなものより俺にかまってよ―――






「なぁ昶ー、」
「んだよ、今俺はこっちに集中してんだよ。邪魔だ、どっか行け。」
「ここ、俺の家だけど・・・;」

はぁ・・俺はゲーム以下なのか・・??

「なぁ昶ってばーっ!」
「あー、っるせぇな、なんだよ!?」
といって、ギロッと睨みつけてきた・・。
「い・・いえ・・なんでも・・;;」

あの目を見ると何もいえなくなるんだよなー・・。

「ハァー・・・」
「ため息つくな、こっちまで不幸になる。」
「・・は?」
「だから、ため息つきと幸せ逃げるっていうだろ?」

・・・・・。

「あ?賢吾どーした?」
「もしかして・・そんな迷信信じてたのか?」
「バッ!ち・・ちげぇーよ、これは・・っ//!!」

・・・めっちゃ焦ってるし、照れてる・・・
そして俺はかまってほしいがために・・

「昶・・可愛いなーっw」
「ハァ!?おまっ・・なにいってんだ////!!??」
「ぶはっ、てれてるっw」
「賢吾・・ぶっ殺す・・・!!!!」
「え?イヤ・・さっきの冗談・・」

ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!




「すいませんでした・・。」
「・・・。」

またゲームしてるし・・。
どうしたらかまってくれるだろうか・・・。
素直になれば・・かまってくれるだろうか・・?

「わ・・悪かったよっ!!ホントは俺、昶にかまってほしかったんだ・・。だからあんなこと言って・・ごめん・・。」

無反応・・・。


「お・・俺お茶とって来るわ・・・;」

そして部屋を出ようとしたとき・・

「賢吾・・・」



「     」



「昶・・・」

昶・・昶・・昶・・っ!!!

「昶ーーーーっ!!!!w」
「のわっ!?なんだよっ!!」

俺は嬉しいがままに抱きついてしまった。

だってあの昶が「ありがとう・・///」だなんてテレながらいわないし・・。
きっと昶も素直になれたんだろう・・。

「昶ー、昶ーww」
「だからやめろって//!!!」



やはり、どんなことがあっても「素直」というものがあれば
どんなものにもかなわないのだろう・・・。

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