Novel
□犬、でもそれでいい。
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シカトかよぉ。結局昶を家に招待できなかったし。
暇だな...
家には誰もいない。俺は一人で自分の部屋のベッドに寝そべる。
暇だ暇だ暇だ...
「昶…。」
ふと呟いた名前。
でも、いくらその名前を呼んでも、この場に出てくるわけじゃない。
そのくらい、いくらバカな俺でも分かってた。
「暇だなぁ…」
昶、今何してんのかな…俺以外の奴といるったって。
...白銀さん?くらいだろ。
昶…今何考えてんだろ。
「あぁ!!もぉ!!暇だ―――――――!」
昶に会いたい。
ウゼェと思われてもいい、酷いこといわれても、
殴られても、蹴られても、半殺しにされても、
こき使われても…でも、それでもいい、
ただ、ずっと―――
ピンポーン…
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