日々の童話集

□種の息吹き
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僕が何処から来たのか?

何故、此処にたどりついたのか?

正確に答えられるモノはいないだろう

触れた土に足を馴染ませ
雨水と太陽の気まぐれに身を任せているうちに
僕はスクスクと背を伸ばし、
腕を思いっきり広げていると
あちこちに飾りが現れた。

灰色の街の住人達は
僕を見ては名前を問うようになるが
名前というものが
あることすら知らない僕は、
ただただ、黙して微笑むことしかできない。
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