日々の童話集
□種の息吹き
1ページ/3ページ
僕が何処から来たのか?
何故、此処にたどりついたのか?
正確に答えられるモノはいないだろう
触れた土に足を馴染ませ
雨水と太陽の気まぐれに身を任せているうちに
僕はスクスクと背を伸ばし、
腕を思いっきり広げていると
あちこちに飾りが現れた。
灰色の街の住人達は
僕を見ては名前を問うようになるが
名前というものが
あることすら知らない僕は、
ただただ、黙して微笑むことしかできない。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ