詩花集

□洗いもの
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無駄に流された汗

嫉妬を駆り立てるルージュの跡

屈辱を連想させるシミ

残り香もあいまみれて

今日を過去に変えていく


憎々しさをあらわにして
小さな滝に投げ込めば
あわてふためく過去の塊

物干しにかかった白は
過去の面影もなく
風に揺られながら 明日を待っていた
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