*本*FF*

□俺達愛しちゃってます!
1ページ/2ページ

「今日は早く帰ってくっからさ!いい子で待ってろよ?」

そう言ってザックスは出ていった。今日の任務は簡単だ〜とか言いながら今朝から煩かった。
けど、そんなザックスが大好き。
ザックス本人に直接言うのは恥ずかしいけど…。

俺はまだ一般兵…。早くソルジャーになって、ザックスに守られないくらい強くなって…認めてもらうんだ。

日々訓練をしっかり受けているお陰で、あまり疲れなくなった。
一般兵の中ではかなり高いレベルになったけど、精神が弱いため…なかなかソルジャーになれない。

俺も…ザックスみたいになりたい…。あそこまで馬鹿じゃなくていいから。
強くなりたい…。
毎日…そう思ってる。


俺はザックスよりも早く帰宅し軽くシャワーを浴びてザックスの帰りを待つ。

「早く帰って来ないかな…」

ソファーに座ると眠気が襲い眠ってしまった。


「たっだいまー!」

俺が眠っている間ザックスが帰って来た。
ガサガサとビニールが擦れる音がする。何か買ってきたらしいな。

「クラウド?…寝てんのか、んじゃ風呂いってくっか」

買ってきたのをテーブルに置いて風呂場へいった。

俺はザックスが風呂からあがって、なにやらおかずらしきものを作っている時に目を覚ました。

「ん…あれ?」

「おっ!やっと起きたか、おはよう、ただいまクラウド」

ザックスは焼きうどんが入った皿を持ち運びながら無邪気な笑顔でそういってきた。
俺が安心する表情…一番好きな表情。

「おはよう、おかえり…ザックス」

ふわりと表情を和らげ微笑む。

「なあ、あと何が食いたい?」

長めの箸を持ち肩に置き、リクエストを待つ。

「じゃあ…俺は焼きそばで」

「了解!」

キッチンへ向かい冷蔵庫から野菜とベーコン焼きそばの麺などを取り出す。
長い間一緒だから俺があまり肉を食べないって知ってああやって代わりに細かく切ったベーコンを使う。

俺は目の前の袋から買ってきたものを取り出す。
中からは数本の酒が出てきた。

「あ、それな?俺のダチがさわけてくれたんだよ、一緒に飲もうぜ?」

「いいけど…俺、まだ未成年だよ?」

「二人だけの秘密つーことで!」

「うん…」

俺は二人分のグラスを取りに行く。
焼きそばも出来上がり、ザックスが皿に移す。

グラスをテーブルに置き調度ザックスも来る。

「なぁ、俺もさ?焼きそば食いたい」

「半分こしようか?俺の焼きそば半分やるから半分ザックスの焼きうどん頂戴」

「いいぜ!!」

てきぱきと器に移す。こんな時だけ早い奴。
ザックスと色違いの箸を用意し酒をグラスに注ぐ。

「よっ…んじゃ食おっか!」

頷くと同時に「いただきます」の声が隣からしガツガツと食べ始める。
俺はザックスの後に続くように挨拶を済ませ、箸を進めながら酒を飲む。

ザックスとこうやって一緒に内緒で酒を飲むのは久しぶりだ…あと1年もすれば堂々と酒を飲める歳になる…そしたら、こうやって内緒で飲むのはお別れして…一緒にお酒を買いに行ったり酒場いったりもできる…。
こうやって飲むのも好きだけど、堂々と飲みたいよな…。

「何か嬉しそうじゃねぇ?いいことでもあったのかよ!」

缶を片手に持ち肩に腕を回してザックスが問い掛けてきた。
俺は顔にだしたつもりはないから少し驚いた。

「なんで…わかったんだ?」

そう質問返すと、ザックスは得意げに笑み。

「そりゃークラウドのコイビトだからっ!」

酒のせいだ…きっと酒が悪いんだ。
そういい聞かせながら、グラスに入ってる酒を飲む。

「いいことあったんだな?何だよ、話せって!!」

頬を人差し指でつっつく。オヤジみたいだな…。

「ザックスと一緒にいれて…嬉しいなって」

適当に言うとザックスは更に嬉しそうに笑い持っていた皿を俺のも一緒にテーブルに置く。
すると、チュッと音をたてキスをする。
酒のせいだ…多分。抵抗せずそのキスを受けると今度は口を離し、ぎゅっと抱きしめてきた。

「もっ、マジ嬉しい!!愛してるぜクラウド!!」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ