*本*FF*

□お姫様を探せ!in春!
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桜舞散る春…ぽかぽかと温かくなり、獣どもが目を覚ますこの季節。
此処、チョコボ城にはとても可愛い、クラウドと言うお姫様(男)が暮らしているそうです。

ある日、城の中が随分騒がしいのです。
何やら事件の匂いがしますよ…。

この番組は、おかしなナレーターがお送り致します。

さてさて、お姫様の使い達がなにやらバタバタ跳びはねてます。

「クラウドが居ないだと!?」

「ついさっきまで、俺で遊んでいたんだけどさ?」

お姫様の遊び相手、ザックスがお姫様が嫌っているセフィロスと話しているようです。

「まぁた、セフィロスがクラウドに何か嫌がらせしたんじゃねぇの?」

「貴様でもあるまい、そんなことする訳無いだろ」

「どーだかなぁ?」

「ヤるぞ…」

「いやー、汚されるぅ」

「…殺!!!!」

あ〜あ…セフィロスを怒らせてしまったザックス。クラウドのことをそっちのけにして仲良く遊んじゃって…。

『どこが!!!』

ナイス!ツッコミ…息もピッタリ…流石だね。
おや?そんなことをしているうちに、また誰かがやってきました。

「クラウド〜、と」

猫じゃらしを動かしながら、「僕やる気ありません」と言いそうな態度でクラウドを探している、レノ。
彼はボディーガードその1を勤めているのですが……やる気なさげです。

「お前の好きな猫ジャラシだぞー、と」

待ってください、レノさん…クラウドは猫じゃありませんよ?

「…レノ…それじゃない、これだ。」

レノの相棒スキンヘッドとサングラスのボディーガードその2のルードが、ギサールの野菜を片手にし、ついでにチョコボ寄せマテリアを武器にはめ込んでいた。

「ルード、それじゃあクラウドは出てこないぞっ、と」

ヘラッと笑いながらテケテケ歩いている二人。すると庭の方から物凄い早さで…砂埃が凄いな…。なにかがやってきます。

「?なんだ、と?」

段々近づいてくるソレに驚く二人。

「チョコボ!!?ルード、ソレを投げろ!」

チョコボに向かって、ギサールの野菜を投げ付けた。
見事クリーンヒットしチョコボは気を失った。

「ギサールの野菜は…無効果だぞ、と」

レノが少しビビった様子ですな。

「それにしても…クラウドはどこだ、と」

また猫ジャラシを振りながらテケテケ歩く二人。

一方、仲良く遊んでいたあの二人は…。

「ここなら…」

段ボール箱の中に隠れているザックス…。
その近くには、片翼を出し、大魔王のような角が…出て、メラメラと紅いオーラを放ちながら、ザックスを探している。
君達…探す相手間違えてますよ…。
放っておきましょう、このかた達は。


ん?なにか朱い毛並みの悪そうな獣が鼻をヒクヒクさせて何かを探しています。

「クラウド、どこいったんだよ〜オイラ退屈」

あ…クラウド姫が何処からか連れてきたペットのナナキみたいです。
けど…今あまりはながきかないはず。
先日キツイ香水を嗅いでしまって鼻がきかないらしいです…。クセなのね…。

「クラウドの匂いがない!!?」

ナナキは大急ぎで何処かへ走り去っていった。
何がしたかったんでしょうね?彼。


地下室から不気味な声が聞こえてきます。

「@#*¥$〜%#±¢£‥★◎■∞§」

何の呪文ですか……。余り地上には姿を見せない、ヴィンセントが本を片手にブツブツと唱えていますね…。
「クラウド…何処にいるんだ…」

一応彼も探しているみたいですね…。
本当、何処に行かれたのでしょう、クラウド姫は…。
こんなに野郎ばかりのお城ですから、おなごのいるとこにでも行ったのでしょうか?
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