*本*FF*

□キリ番100Hitりこ様リクエスト
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「なぁ〜クラウド…好い加減その髪きらねぇか?」
前髪が鼻にかかるくらいまで伸びていた。
ザックスはその髪を、ラッピング用のピンクのリボンでまとめて束ねてしまった。
クラウドはそのリボンが気に食わなかったのか解こうと手を延ばしたが……ザックスは至るとこにリボンで髪を束ねていた。
「ザックス……俺はこんなもの付けたくない!」
「あー!!勿体ねぇから取るな!」
何が勿体ないのかわからない。とクラウドは思った
「可愛いじゃん?」
ニッと無邪気な笑みを見せられクラウドは怒る気力を無くした。
「可愛くない…」
「ヒュ〜…よく似合ってるぞ、と」
突然の訪問者の方を見る。そこには、タークスのレノが何やら紙袋を持ち壁に寄り掛かりながら立っていた。
「なんでタークスが此処に?」
冷静にクラウドはレノに問い掛けた。ザックスは警戒心丸だしだった。
「一般兵のお前にお届けものだぞ、と」
レノは、クラウドに紙袋を手渡した。
手渡されたクラウドはポカン…としていた
「こいつを着てほしいぞ、と」
クラウドが紙袋の中から服らしき物を取り出した。そして、更に茫然とする。
中に入っていたものはなんと、ピンクハウス!フリフリでヒラヒラな衣装だ
「お前に似合うだろうな、と…今着ろよ?」
「スゲ……フリフリだ」
ザックスはまじまじと衣装を見てる。
クラウドはプルプルと肩を震わせる。
「上からの命令だからな?着なかったら…わかっているよな、と」
フフッとレノが笑う。流石のクラウドもそれを聞いてやるしかないと思ったらしい。
「わっ…わかった…着替えるから待ってろ!」
顔を真っ赤にし寝室に去って行く。

そして、それから数10分後、やっと寝室からクラウドが現れた。
「クラウド?!」
ザックスは手にしていた雑誌を放り投げクラウドに抱き着く。
「…一旦離れろ、と」
ザックスをクラウドから離し写真を撮りしまうと、クラウドの顎を引き軽くキスをし。
「いいもの見せて貰ったぞ、と…そろそろ時間だから帰るぞ、と。またな?」
そそくさと去って行くレノに、ザックスは吠えた。
「クラウドの唇奪われた!!」
クラウドの肩をがっしり捕まえ消毒のためキスをするが……
「っ!!!」
ザックスから離れ真っ赤な顔で威嚇してる。
「わ、悪かったって…つい…な?」
直ぐさま謝るがクラウドが俯き。
「写真…撮られた…恥だ!!男が…こんな…」
「クラウド…ネガくらい俺が奪ってくるから泣くな」
頭を優しく撫で慰める。
「…本当か?」
ザックスに縋る思いで見上げてる。
「ああ!勿論!」


その数日後、ビルの掲示板にクラウドの女装写真が貼られたことを…この二人は知らずにいた。
※※END※※※

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