*テイルズ部屋*

□月見酒
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「およ、青年。こんな夜更けにこんないい場所で何してるのよ?」

ザーフィアスから少し離れた丘の上に、月明かりに照らされた青年を見つけ、直ぐさま近寄り声をかけた。すると振り向かずに青年は月を見上げたまま返事を返して来た。

「月見……って、言ったらどうすんだ?」

からかうようないつもの言葉。俺は肩をすくませて懐に隠しておいた酒の瓶を取り出して青年の隣に座り同じ月を見上げた。
真っ暗な空にぽっかりと空いたように丸い月が輝いていた。周りの星よりも光りは強かった。
酒の瓶を青年に差し出すと月から視線を俺と瓶を交互に見るのを目の端で捕らえ青年の方を向いた。

「飲みたい?」

「……いや、いらない。」

何か言いたげだが、青年は飲めないのだ。俺は知ってる。ジュディスちゃんやカロルやエステル、リタ、あの騎士の青年でさえも知らないだろうけど。いや、青年は知ってるか。
だから悪戯をしてみたいのだ。もし、酒が飲めない青年に飲ませたら……どんな風に酔ってくれるのか。
再び懐からグラスを一つ手にすると瓶は差し出したままグラスを相手に向けるようにした。

「なら、お酌してくれる?美人な青年に注いでもらうお酒って美味しそうじゃない?」

あ、ほら、嫌そうな顔してる。

「はぁ、わかったよ。オレは飲まないからな。」

俺から瓶を受け取り蓋を開けるとグラスに注ぎ込まれていく透明な液体。ちょいと度は強いけど、青年でも大丈夫でしょ。
八分目辺りで注ぐのを止めるとグラスを口元に運びゆっくりとその液体を口から喉から胃へと流し込み、一口飲むとまた月を見上げる青年。

「ユーリ、ちょっとくらい飲んでみない?」

「飲まない」

悪戯を含んだ笑みを浮かべてグラスを傾け飲み込み、ほんの一口残すと相手に尋ねた。帰って来る言葉はやはりそれ。
俺はユーリの肩に腕を回して抱き寄せた。嫌がるように俺を睨み付ける青年。けど、ホントに嫌ならここで殴るはず。

殴ってはこないから良いと取るよ?
残りを口に含ませてから青年の唇に触れてグラスを傍らに置きその手で青年の後頭部押さえ唇を重ね舌を割り込ませ、咥内残る液体を飲ませてやる。

喉が上下に動いたのを確認すると唇を離して顔を伺うと、いつもよりぼんやりとしていた。

「?……せ、青年?…ちょっと、大丈夫?もしかして、かなりお酒弱い?」

何も言っては来ないため流石に悪ふざけが過ぎたため相手の頬を撫でてみたりすると瞳がゆっくりと動き、俺を捕らえてきた。
その表情に俺は興奮を覚えた…。目がどこか虚ろげで涙が浮かび頬が赤く染まり、小さく開いた口からは吐息を漏らす。

「テントは離れてるし、ここで…しちゃっていい?」

返事は聞かずに青年を抱き寄せ膝に乗せて、唇を重ね舌を絡ませていく。
青年の両手が肩に触れて握り締めるのを感じて相手の方を見遣り開いた胸元に右手を滑り込ませ胸の突起を人差し指と親指でつまみ、こねるように指の腹の間で刺激を与えていき、口を離すと文句を言いたそうにするけど、ここ、刺激しちゃってるからすごく敏感に反応してる。

「っは、ア……っふ…んんッ」

「可愛いね、青年は…ほら、こっちも……してほしいって言ってる」

切なそうに眉を下げて俺を見下ろす青年。月をバックにしてるからよけいそれが色っぽく見えてしまう。
帯を簡単に解いて服を更に開けさせズボンと下着を脱がせていき、突起に吸い付くと身体が痙攣するように反応をして、それすらも可愛く思えて下着とズボンを下ろし終えてそのまま青年自身に手を触れて先走りが溢れるそれを扱いて反応伺い。

「ッ!あ、あぁっ……おっさ、ン…て、っあ…離せっ、ハァ…」

前屈みになり俺の手に触れるも力が入らないのか小さく震えて喘ぎ、涙を浮かべて、相手を見つめ攻めていき勃ち上がったそれを絶頂へと追い上げ、突起から口を離すと口元緩めて覗き込んだ。

「イったら、離してあげる」

酒も入ってるせいか、いつもより色っぽい青年が絶頂迎えて俺の掌や服に着けて放った。それをつかさずに尻の方へ運び入口に塗り付け指を軽く入れる。
青年は辛いのか眉を寄せて力を込めて指を締め付ける。だけど、俺はそのまま中に挿入していき指を動かして中を和らげようとする。
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