10/11の日記

00:11
『ボク』の理由
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こんばんは。



聞かれた問いに答えたら、その反応にもやっとしたのでここで吐き出しを。
こんなことにこの場を使うのも変だけど。
もやっとした相手には届かないところだけど。
それでも吐き出し。
あとは、ちょっとした告白。



「何で文字媒体の会話だと一人称が『ボク』で、対面して会話するときは『私』『俺』なの?」
そう聞かれて。
あぁよく気づいたね、って思う。
気づくのも当たり前か。
「心と身体の性別が一致しないときがあるんだよ。男のときもあるし、女のときもある。文字媒体で会話するときは、その間をとって、『ボク』でいることにしてるんだよ」
そうやって答えたんだ。
そしたらね、
「女の子なのに、変なの。気持ち悪いよ。変だよ。だって女の子でしょう? 絶対変だよ」
だってさ。
そうかそうか。気持ち悪いか。
そうか…。



気づいたのは中学2年の頃。
何故か女の子ばかり好きになる。恋愛対象としてね。
確かに男の子も好きだ。でも恋愛対象にはならない。友達として、好き。
あくまで友達として。


スカートを履くのは嫌じゃない。
どちらかというと好きだ。
ズボンを履くのも嫌じゃない。
ズボンもかっこいいから好きだ。
女性に成長していく自分の身体も嫌いじゃない。
周りにはその身体から、当然女の子として見られる。
でも違うんだ。
女の子じゃないんだ。
女の子でいたくない自分がいるんだ。
じゃあ男の子?
それも違う。
男は嫌だ。
昔、兄に性暴力をされてから、男は嫌だ。
男は怖い。
だから男の子にはなりたくない。
じゃあやっぱり女の子?
違う。
そうじゃない。
そうじゃないんだ。


どちらでもない。
高校に入って、やっとわかった。
身体は女だ。それは変えられない事実だ。
心は…?
女のときもあるし、男のときもある。
やっとわかった。
殿の前では女でいたい。女として見て欲しい。
他の男の子の前では女でいたくない。
女の子の前では男でいたい。
でも自分が男かもしれないと思うと、寒気がする。
だから。
どちらでもないんだ。
どちらでもなくて、どちらでもあるんだ。
自分でも理解するのに時間がかかった。
でもね。
そうなんだ。


ずっと周りに合わせて『私』って言ってきた。
でもちがう。
じゃあ『俺』なのかな?
そうでもない。
だったら、『ボク』はどうだろう?
あぁ、いいかもしれない。
少し男寄りで、でも女っぽさもある。
だから文字媒体では『ボク』にすることにした。
普通の口頭会話では?
だめ。どうしても『私』の癖が抜けない。
じゃあ、男でいたいときは、あえて『俺』にしてみよう。



そうやって、文字媒体の『ボク』と、口頭会話の『 私』『俺』が生まれた。
理解してもらえないかもしれない。
理解したくないかもしれない。
でもね。
これがボクなの。
複雑なんだ。



…あからさまに気持ち悪いって言われると、やっぱり傷つくよ。
あの人には届かないけれど…。



最後まで読んでくれてありがとう。
これからもボクは『ボク』だけれど、今までと何も変わりはしないよ。
またね。

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