マジック☆ルナナルト

□1st POP:Magical crystal
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あんな奴の親も変人なのだろうか?
親の顔が見てみたい。
チラリと金髪へ目線を向けると、オレンジ色のステッキを取り出して居た。
杖の上に星と月、羽みたいなモノが付いている。


「くるりんポップ☆ルナナルト!ご飯はアイツに決ーめたっ!!」


アホみたいな呪文を唱えると、トップの星が光って回転する。
杖の周りに集まった光玉は星に集中して眩しい位に輝かせて行く。
玩具であんな事が出来るのか?
仕組みが知りたい…


「行くってばょー!ターゲットにルナナルト!!」

「熱…っ!?ι」


俺に向かって振り下ろされたステッキから光が飛んで来る。
レザーの様に細くなった光が左の首筋に当たった。


「Σあーっ!!俺の制服が!?#」


ジュウウ、と白い煙を立ち込めて制服が焼き焦げている。
金髪はステッキを何かの手品みたいに小型化させて服に取り付けた。


「うーん、我ながら良い出来だってばょ。お前今日から俺のご飯!そんでもってクリスタルが集まる迄一緒に暮らすってば。笑」

「はぁ?!#」


ニコニコと笑いながら爆弾発言をされる。
襟を捲って携帯で首筋を見るとオレンジ色の刻印が。
擦っても消えない。


「テメェ何しやがる!?この刻印早く消せょ!!#」

「駄目だってばょ。だって俺のご飯の印だもん。一杯キスしたら七色クリスタルが溜まるからそれ迄消ーさないっ!!」


一体全体何の話だ!?
何で俺がこんな奴の飯にならなきゃいけねぇんだょ?
最悪にも程があるだろ。
周りの人間もコイツが隣に居る所為で俺を変な目で見てやがる。


「ねぇねぇ、名前何て言うの?この先名前が分かんないと不便だってばょ。」

「人に訊く前にテメェから何者なのか言えょ。」


諦めて家に向かう俺に金髪がついて来る。
どうにか撒こうにも、絶対変な呪文で探される…と言うかこの刻印がある限り逃げられないと思う。
未だヒリヒリと痛む刻印を抑えて俺は溜息を吐いた。


「俺はうずまきナルト!ポップスターから地球に遊びに来たんだってばょ。」

「あっそ。」


じゃあ早く帰れょ。
と言いたい所だがさっきバイクがどうのこうの言ってたから帰れないんだろう。
俺は適当に自分の名前を教えて玄関扉を開けた。





 
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