MAIN2

※好きって言って。
1ページ/2ページ

力一杯抱き締めて。
それから





好きって言って。





あの人は今夜も出掛けていったから。

あの人の布団に入り、体を丸める。
枕から煙草の匂いがして、落ち着くどころか心がざわめいた。

「ん、」

前にあの人がしてくれたように、胸の突起を触って、中心を握った。
一度しか触れられてないのに体は覚えているのは、あの人にしか触れさせてないから。
こんな事なら自分も誰かに、と思うが結局そこまでの勇気がなかった。
嫌われたくない、ただその一心。

「ぁ、んんッ…」

漆黒の目が俺を射ぬくように見ていて。
それを恍惚とした気持ちで見ていた。
可笑しいなんてとうに分かっていたし、それで良しとしている。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ