MAIN2
□※好きって言って。
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力一杯抱き締めて。
それから
好きって言って。
あの人は今夜も出掛けていったから。
あの人の布団に入り、体を丸める。
枕から煙草の匂いがして、落ち着くどころか心がざわめいた。
「ん、」
前にあの人がしてくれたように、胸の突起を触って、中心を握った。
一度しか触れられてないのに体は覚えているのは、あの人にしか触れさせてないから。
こんな事なら自分も誰かに、と思うが結局そこまでの勇気がなかった。
嫌われたくない、ただその一心。
「ぁ、んんッ…」
漆黒の目が俺を射ぬくように見ていて。
それを恍惚とした気持ちで見ていた。
可笑しいなんてとうに分かっていたし、それで良しとしている。