その他ゲーム系
□純粋に甘く溶かされてしまう
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ある日、縁側で猫と遊んでいると、傍でそれを見ていた日織がすらっと言った。
「和さん、そろそろキス以上のことしませんか?」
あまりにさらっと言われたもんだから、つい「そうだね」って言っちゃいそうになったけど…。
全ての行動を止めて、もう一度、日織の言葉を頭の中で反芻する。
「キ、ス以上のことって…まさか…」
「まあ、セックスですね」
「!!!!!!!!!」
予想だにしない言葉。
だって、日織みたいな格好良い人の口から、そんな言葉が普通に出てくるなんて。
どんな顔をしたのか覚えていないけど、僕はその場から逃げた。
逃げるようにとかじゃなくて、本当に逃げた。
返事をしたのかさえ、覚えていない。
帰ってから、鼓動が鳴り止まなくて辛かった。