FF駄文
□A girl's suffering
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「そうやって膨れるところもお子様だしよー、顔も童顔、仕草も幼い、発育不良…どっからどう見てもお子様じゃねーか。」
「……発育不良?」
むーっと更に膨れるリディアだったが、よくわからない単語に首を傾げる。
するとエッジは自分の胸をポンポンと叩いて、リディアの胸元に視線を向けた。
「ここだここ!お子様だって事を小さいくせに主張してるだろ?ローザとは違ってよ!」
「!!エッジ!!」
しつこく胸をポンポンと叩くエッジに、リディアは怒って顔を真っ赤にする。
実はリディアは、胸があまり大きくない事を気にしていたのだ。
世間一般からすれば全然普通なのだが、如何せんリディアの傍にはローザがいる。
幻獣界で数ヶ月過ごしたリディアは、年はローザと1つ2つしか変わらないはずなのに、ローザは歩くと揺れる程大きく、リディアのそれとは全く違っていた。
だからこそ、リディアは胸に多少のコンプレックスを抱いていたのだ。
「これ以上大きくならなかったんだもん仕方ないじゃない!!!あたしのせいじゃないもん!!」
リディアは眉を吊り上げて、キッとエッジを睨み付ける。
日頃怒るといっても、拗ねる、膨れるばかりだったリディアが、顔を真っ赤にして怒鳴り声を上げた事に、さすがのエッジも慌て始めた。
「な、何だよ。そんなに怒るこたねーだろ。」
「あ、あたし気にしてたんだから!!ローザとそんなに年が変わらないのに、全然違うなって…。」
最後の方にグスッと鼻を啜る音が混じる。
見ればリディアは涙ぐんていて、エッジは背後から突き刺さるような視線を3つ感じた。
ここでリディアを泣かせてしまえば、後ろの3人から間違いなく折檻されるだろう。
何より、こんなくだらない事で気になっている少女を泣かせたくなどない。
エッジは焦りながら、ソッとリディアの頭を優しく撫でた。
「い、いやいや!そんな気にする程小さくねーって!」
「…エッジが小さいって言ったんじゃない。」
未だにジトリと睨んでくるリディアに、エッジはアタフタし始める。
参ったように頭を掻きながら、脳内で必死に言葉を探した。
「い、いや、その…、…!そうだ!だったら大きくすりゃいいじゃねーか!」
「大きくならないから言ってるんだったら!!」
エッジの言葉に、リディアは更に眦を吊り上げる。
だがエッジは先程とは打って変わって爽やかな笑みを浮かべ、弾んだ様子で口を開いた。
「それがなるんだって!毎日刺激を与えりゃ、どんどん大きくなるぜ?」
「刺激??叩くの?」
エッジの言葉に、リディアは怒りも忘れてキョトンと首を傾げる。
するとエッジはチッチッと指を振り、ズイッとリディアに顔を近付けた。
「叩くんじゃなくて揉むんだよ!」
「揉む…?こうやって?」
リディアは真面目な顔付きで、ギュッと自分の胸を持ち上げる。
その光景にエッジは鼻血を噴きそうになったが、それをグッと堪えて自分の手をわきわきと動かした。
「馬、馬鹿!自分でじゃなくてだなぁ…人に揉んでもらうのがいいんだって!」
「人に?」
自分の胸を握りながら、リディアがキョトリと首を傾げる。
首を傾げた拍子にリディアの手の中の胸もクニュリと歪み、エッジは内心激しく悶えた。
「そ、そうだ!例えば俺…」
ボカボカボカッ!!!
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