灰色語り

□『拍手御礼』文
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「そんなに長いマフラー、邪魔じゃないか?」



 マフラーを買おうか悩んでいる私に、隣に居るブロッケンJr.が不思議そうな顔をして私の手元を覗き、呟いた。


 私の手元には、赤くてふかふかの長いマフラー。



「そうかなぁ?」

「長すぎて踏んじゃわないか?」



 ブロッケンJr.に視線を向けると真剣な眼差しでブロッケンJr.はマフラーを見ている。


 持っていたマフラーをブロッケンJr.の首と自分の首に引っ掛けて、くるりと一緒に巻き付けた。



「ほら、ピッタリ♪」



 にこにことブロッケンJr.に笑いながら告げると、ブロッケンJr.の顔は、ゆでタコの様に真っ赤に染まったのだ。




2005,11,06


 
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