ぐっちゃぐちゃBOX

□拍手3
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* フィンクス、これ読んで *


『ってか、フィンクスって字読める?』


「読めるに決まってんだろーが!殴られたいのかテメーは!」


『じゃあ、はい』


「んだよ、このぶ厚い本は…よ?」


『まじめに読んで、真剣に考えて、真摯な答えを私に下さい』


「お前…デキたのか?」


『今2ヶ月』


「うっ、わ。ちょー待て。何だこれ、何つーんだ?」


『あ、嫌だった…?』


「バカ、逆だ。嬉しすぎて言葉になんねー、ってこと。や、まじサンキューな、身ごもってくれて」


『…こちらこそ、身ごもらせてくれてありがとう』


「おう!…って何かその言葉変じゃね?」


『そうかな?ま、いいからその本を読んでみてくれたまえよ』


「あ、あー、何々?初めての子どもの名付け方…だあ?」


『名前は子どもの一生を左右しますから』


「まあ、確かにな。でも生まれてくんの男か女か分かってんのかよ」


『女・・・を希望で』


「つまり分かってねーってことか」


『むぅ、盲点だった』


「名前なんかよりお前大丈夫かよ」


『へ?何が?』


「悪阻とかねーの?っつか体冷やすなよ?あ、あと鉄分たっぷりとれ。それから…」


『や、やけに詳しいね』


「まあ、いつかはお前との間にガキ欲しいって思ってたからな。シャルのパソコンで調べた事が何度か…って、何言わせんだ!」


『何それ嬉しい』


「俺は恥ずかしい」


『ね、子どもの名前絶対にフィンクスがつけてね!』


「あ?お前いいのかよそれで」


『うん。だって私は産むことができるんだもの。だから名前はフィンクスにつけて欲しいの。』


「…」


『その方が2人で産んだって感じがして素敵でしょう?』


「(素敵なのはお前だよ、バカ)」


『フィンクス?』


「…かっけー名前付けてやるから安心して任せとけ」


『うん!』






そんな名前を考えてね、パパ!






拍手上*
「性別分かったらすぐ言えよな」







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