ぐっちゃぐちゃBOX
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* フィンクス、これ読んで *
『ってか、フィンクスって字読める?』
「読めるに決まってんだろーが!殴られたいのかテメーは!」
『じゃあ、はい』
「んだよ、このぶ厚い本は…よ?」
『まじめに読んで、真剣に考えて、真摯な答えを私に下さい』
「お前…デキたのか?」
『今2ヶ月』
「うっ、わ。ちょー待て。何だこれ、何つーんだ?」
『あ、嫌だった…?』
「バカ、逆だ。嬉しすぎて言葉になんねー、ってこと。や、まじサンキューな、身ごもってくれて」
『…こちらこそ、身ごもらせてくれてありがとう』
「おう!…って何かその言葉変じゃね?」
『そうかな?ま、いいからその本を読んでみてくれたまえよ』
「あ、あー、何々?初めての子どもの名付け方…だあ?」
『名前は子どもの一生を左右しますから』
「まあ、確かにな。でも生まれてくんの男か女か分かってんのかよ」
『女・・・を希望で』
「つまり分かってねーってことか」
『むぅ、盲点だった』
「名前なんかよりお前大丈夫かよ」
『へ?何が?』
「悪阻とかねーの?っつか体冷やすなよ?あ、あと鉄分たっぷりとれ。それから…」
『や、やけに詳しいね』
「まあ、いつかはお前との間にガキ欲しいって思ってたからな。シャルのパソコンで調べた事が何度か…って、何言わせんだ!」
『何それ嬉しい』
「俺は恥ずかしい」
『ね、子どもの名前絶対にフィンクスがつけてね!』
「あ?お前いいのかよそれで」
『うん。だって私は産むことができるんだもの。だから名前はフィンクスにつけて欲しいの。』
「…」
『その方が2人で産んだって感じがして素敵でしょう?』
「(素敵なのはお前だよ、バカ)」
『フィンクス?』
「…かっけー名前付けてやるから安心して任せとけ」
『うん!』
我が子の名前が世界一
そんな名前を考えてね、パパ!
拍手上*
「性別分かったらすぐ言えよな」