Poem
□おにいちゃん
1ページ/1ページ
おっきなかぶとむしをつかまえたかった
おっきなくわがたを見てみたかった
だからひとりで取りに行った
おっきなかえるがこっちにやってきた
こわくて泣いたら
おにいちゃんがきてくれて
ぽおいてほうりなげてくれた
おっきなかえるはおっきな声をあげていなくなった
ぼくがおっきな声でおにいちゃん!ていったら
おにいちゃんはあたまをわしゃわしゃしてくれた
おにいちゃんはぼくよりずっとおっきい
おにいちゃんはぼくよりずっとつよい
やさしい
そんなおにいちゃんが大すきです
「かえろうか」
ちっちゃな声でおにいちゃんが言った
おにいちゃんみたいになりたかったから
ぼくはおっきな声でへんじをした